SP水曜劇場通信

SP...STAGE PEOPLE 毎月第1・3水曜日午後8時より、演劇人珠玉のパフォーマンスの数々を 大阪・ウラなんばのフリースタイルスタジオ金毘羅からUSTREAM にて 配信中。

神業


ヒッチコックの「サボタージュ」のクライマックスシーンをYou tubeで発見したので貼ります。
実はこのシーンは、ありとあらゆる映画史上最高のテクニカルシーンとして認識されております・・・個人的にw
使っているテクニックが基本的に「モンタージュ(カット繋ぎ)」オンリーなのがまた凄い。

テロリストのリーダーがヒロインである自分の妻の弟を手違いから爆弾で殺してしまいます。
ヒロインは夫の正体を知らなかったのですが、やがて夫が弟を殺した事件の首謀者であると気づきます。
・・・これはその直後のシーン。
「平常を装って夫と夕食をとろうとするが、食事を取り分けているうちに自分の手に持っているナイフが凶器になることに気が付き、弟の復讐を果たしたい衝動に捉われそうになって葛藤を続ける内に、夫も妻の考えに気が付く。夫は妻を止めようとするが・・・」という内容のシーン。

こんなデリケートで複雑な内容を、たったの3分で、しかも台詞を殆ど無しで見事に実現してしまうヒッチコックの編集術には本当に驚嘆します。
因みにこの動画だと字幕無しなのですが、台詞は「今日の夕食はキャベツが生煮えだ」とかで、夫や妻の思考や感情が台詞で表現されることは全くありません。
どんだけ自分の映像演出力信じてたらそんな台本書けるんだ!w

ホント、これくらい表現力のある編集がしたいもんです。